ドン・キホーテ3人死亡、「消防の対応怠慢」と遺族提訴へ

遺族側は、小石さんから通報を受けた消防局が退避するよう指示しないまま2分近く状況把握のための通話を続けたほか、現場に到着した消防署員が情報収集を十分に行わなかったため、店舗内に救出に入るまでに15分かかったと指摘。このため3人は逃げ遅れたとしている。

 もちろん訴状を具体的に読んでみないと詳しいことは分かりませんが、本件で、自治体の責任を追及するというのは難しいかと思います。
 結局、火災が起きたその場所の状況は現にそこにいる人がもっともよく把握できるはずですから、被害者は自己の判断で通話を打ち切り、避難を行うべきであったと考えられます。また、消防署員の救出活動に時間がかかった点についても、特にドン・キホーテでは商品等が密集して配置されており、情報が不十分なまま突入すれば消防署員自身の生命に危険が生じる危険性が高いため、十分な状況把握のために15分程度時間をかけたとしても、それをもって消防が怠慢だと非難することは難しいでしょう。
 むしろ、遺族としてはドン・キホーテの責任を追及するのが適当かと思われますが、そこのところがどうなっているかは上記記事では明らかにされていません。