教師の指導と生徒の自殺

    http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008063000009 

 上記記事によると、長崎地裁は、教師の指導に不適切な点があったこと、この不適切な指導と生徒の自殺との間に事実的因果関係があることは認定しつつ、自殺に対する予見可能性を否定したとのこと。
 一般論として、自殺は、本人の意思にもとづいて行われるものであることから、損害賠償請求訴訟において、不法行為等と自殺との因果関係、自殺に対する不法行為者の予見可能性の立証が困難であることが少なくありません。
 判決文が公開され次第、具体的な事実関係について個人的に検討する予定です。